堅信第2回講話

「父なる神様」

ケンズ神父

30年前に、私は聖地を巡礼しました。エリコで私は、一つの経験をしました。そこの 近所の子供は発掘の現場の丘にのぼって、上からお父さんを呼びました。使った言葉は 「アッバアッバ」でした。お父さんは、丘の上の子供を見て、徴笑み、はげましまし た。また、子供は急にすぺり台からおりてくるように、隆りてきて「アッバ アッバ」 ともう一度よんて、お父さんの腕にとびついて、抱かれました。本当に楽しい暖かい雰囲 気の場面でした。 イエス様ほ2千年前に同じ「アッパ」と いう呼び方をつかいました。というのは、イエスは「アッバ」父である神様について何回も何回も次 のように教えられました。

私たちの神様は罰する方、厳しい方、恐ろしい方、ではない、かえってやさしいお父さん である神様です。したがって、私たちは愛された子供です。イエス様はそのやさしい教え のために、その時代の小さい子供の言薬「アッパ」を使いました。(現在の「パパ」と同 じ使い方)非常に親しい暖かい言薬です。イエス様のこの言薬の使い方の裏にほ、大事な 教えの意味が含まれています。というのは、私たちを弱い子供としてうけ入れて下さる神 様は非常にやさしい方、そして私たちを大事にしてくださる方、いつも私たちを深く愛す る子供としてやさしく見守って下さる方です。

したがって、そのようなやさしい「アッバ」神様に対する私たちの答えは、やはり信 頼です。イエス様の時代の大勢の人々にとってば神様は罰する神、厳しい神、恐ろしい神 てした。人間は恐れを持って、厳しい掟を守りました。神様ば冷たい遠い方だと思ってい ました。厳しい尊敬だけを当時の人々はもっていました。

皆さん、私たちはイエス様のやさしい教えを受け入れたでしょうか。まだ、旧約時代の 信者でしょうか。神様は「アッバ」父だ、これはイエス様の慰めの訪れ、喜ばしいしらせで す。この教えは私たちへの大きな慰めであると同時に、大きなチャレンジをもとめます。そのチャレンジは神様のやさしさに信頼することなのです。堅信を受けることとはこのチャレンジに答える ことです。

★「慈しみ深い神よ、あなたの御手にわたしのすぺてを委ねまず。」★

今週中のお勧め。この聖書の箇所を開いて祈ってください。

  1. イザヤ書(43:1-5)
    私たちを造られた主、神ば今、こう言われる。 恐れるな、わたしはあなたを贖う。あなたはわたしのもの。私はあなたの名前を呼ぶ。 私は主、あなたの神あなたの救い主。わたしの目にあなたは価い高く、 貴く私は貴方を愛している。恐れるな、私は貴方とともにいる。
  2. ローマ書(8:15)
    聖霊によって、私たちは「アッパ」父よと呼ぷのです。この聖霊こそは、父なる神の 子供であることを私たちに悟らせて下さいます。
  3. マルコ書(14:36)
    イエス様の苦しみの時の祈りです。「アッバ」父よ、貴方は何でもお出来になります, この苦しみを私から取りさって下さい。しかし、私がねがうことてはなく、御心にか なうことが行われますように、
  4. イザヤ書(66:13)
    神はこう言われる。「母がその子を慰めるように、私はあなた達を慰める。」
  5. ルカ書(15:11-24)
    やさしいお父さんと放蕩息子のたとえ話。

 

≪お父さん である神様≫

 オーストリア、アルプス地方の花々を熱心に採集している植物学者がいました。ある日、彼はいつものように、狭い今にも崩れ落ちそうな崖道を、足元に気を取られながら登っていました。フト足元の崖下をのぞくと、まだ見たこともない美しい小花が一輪咲いているではありませんか。
 彼は、ぜひこの花を自分のコレクションに加えたい・・・学会に発表して世間の人たちに知らせたい、と思いました。しかし、その花は山道より3メートルも下の崖の途中、岩の間に咲いているので、とても取ることはできません。
 翌日、彼は4才になる自分の娘を連れて、またその場所へやって来ました。彼は自分の娘にナイロン・ロープを腰から背にかけて縛りつけ、しっかり結んではずれないようにしました。そして、慎重に気をつけながら、娘を崖からつり下げはじめました。
 ゆっくりロープは長くなり、その子は数百メートルもある深い谷の中に、たった一本のロープに縛られて、ゆらり、ゆらりとおりて行きます。
 一人の登山家が、山道を登って来ました。
 彼は小さな女の子が、たった一人のささえるロープに縛られて宙づりになっているのを見て驚き、声も出せずその光景を見守るばかりでした。
 やがて、女の子は手に小花を握りしめて、父親に引き上げられ崖の上に、もどって来ました。
 ホッとした登山家は、女の子に近づいて声をかけました。
 「お嬢さん、こんなに深い谷に宙づりにされて、こわくなかったかい。」
 「ちっとも、こわくなんかなかったわ。だって、パパがロープを持っていたんですもの。」
 人生の途中、私たちは何度も危険な場所に宙づりにされているように感じることがあるでしょう。その時こそ、私たちに優しい「私たちのアッバ」を信頼しようではありませんか。
 アッバは、いつも私を心にとめ、そして、この私のロープを、しっかりと握りしめていてくださるのですから。